2016年11月17日
秋の街なかコンサート①
仙台市内の銀杏並木も色づいて、すっかり秋らしい景色に様変わりしています。そんな芸術の秋に、市民会議では10月16日・23日に街なかコンサートを開催しました。
**第5回街なかコンサート 「オペラ +α コンサート in AER」**
5回目の街なかコンサートは、仙台オペラ協会が中心となり、アエル1階のアトリウムで開催されました。出演は同協会の大河原真歩さん、角田由喜さん、中村優子さん、横山いずみさん、そしてピアニストの千葉順子さんです。
コンサート開演に先立ち、仙台オペラ協会事務局長の庄子よりコンサートの趣旨の説明と、新しい賛同者登録用紙「YESシート」の紹介がありました。コンサート中にも出演者が直接登録を呼びかけ、多くの方にご記入いただきました。
さあ、いよいよコンサート開演です。一曲目は4人全員で『オー・ソレ・ミオ』を歌いました。オペラ歌手のコンサート、ということで少々構えていたお客様も、知っている曲に嬉しそうな顔で聴き入っていました。
続いて角田さんのソロでオペラ「トゥーランドット」より『氷のような姫君の心も」、さらに横山さん2人で『ホフマンの舟唄』を歌いました。吹き抜け会場のなので、2階のテラスにも声がよく響きます。ペデストリアンデッキからアエルに入ろうとしていた方が、歌声を耳にして何人も1階に下りていきました。
次に登場した中村さんは、オペレッタ「こうもり」の『伯爵様、あなたのようなお方は』を熱唱。準備してきた小道具の扇を手に、会場を歩きながら優雅に歌い上げました。
その後大河原さんが『おお、シャンゼリゼ』、横山さんが「ファウスト」の『宝石の歌』をそれぞれソロで歌い上げます。間近で耳にするオペラ歌手の迫力ある歌声に、皆さん圧倒されたような表情でじっと耳を傾けていました。
最後はもう一度4人そろっての登場です。曲はオペラ「椿姫」より『乾杯の歌』。客席に散った4人が次々と歌に加わりながらあらわれ、中央のステージに集まってきます。ドレス姿の出演者が間近を通ると、皆さんうっとりとした様子で目で追っていました。普段オペラになじみがなくても、やはりこの曲を耳にしたことがある方は多いようです。歌い終わると大きな拍手が沸き上がりました。
この後は30分の休憩をはさんで2回目のコンサートを行いました。角田さんのソロを「落葉松」、大河原さんのソロをオペラ「燕」の『ドレッタの美しい夢』に変更してお送りしました。
休憩時間中にプログラムをお渡しした方の中で「聴きたいんだけど、時間がギリギリねぇ…」とおっしゃっていた方がいました。その方はコンサートが始まるとリズムに合わせて体を揺らしたりしながら最後まで聴いてくださり、終演とともに大慌てで会場を後にされました。お急ぎのところ本当にありがとうございました。
オペラ(+α)の響きをお届けした第5回街なかコンサートはこうして無事終了しました。そして市民会議初の2週連続コンサートとなる6回目の街なかコンサートへとつながります。